無機質 ・ 無溶剤 を謳い文句にしている塗料は他社にもあります。
敢えてそれらを「従来の塗料」と呼ばせて頂きます。
以下、従来の塗料にての試験結果との比較です。

耐揮発油性試験
キシレン中に浸漬5分間の状態
左は従来技術の無溶剤シリコーン塗料、右は新技術品(横スジは液跡で異常なし)
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耐揮発油性試験結果
従来技術品の無溶剤シリコーン塗料の塗膜は、数分間の浸積で低分子量成分が溶解して、塗膜の縮みが発生した。
新技術品はキシレン中に4週間浸積しても異常が無いことを確認した。

耐屈曲性試験
Ø8oの円筒形マンドレルで180度屈曲異常なし
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新技術品を塗装した鋼板供試体で円筒形マンドレル法による耐屈曲性試験を行った写真を示した。
外径が8oのマンドレルによる耐屈曲性試験を行っても、塗膜のひび割れや剥離が発生しないことを確認した。
新技術品は可とう性を有することから、シリコーン塗料を鋼構造物の塗り替え用仕上げ被覆材として充分に活用できると考えられる。

過激な冷熱繰り返し試験
従来技術の無溶剤シリコーン塗料は、2サイクル目で異常が発生

新技術品は47サイクルまで異常無し。

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従来技術品の過激な冷熱繰り返し試験後の供試体。
3供試体ともに2サイクル目の冷水から取り出した所でひび割れや剥離が発生した。
上は新技術品の過激な冷熱繰り返し試験後の供試体の状況である。
左端は、48サイクル終了後の供試体。
中央は、27サイクル終了後の供試体。
右端は、18サイクルの供試体(泡発生)。
目視で微かに確認される程のひび割れが発生している。

耐熱性試験
200℃の高温炉内で加熱
従来技術品 新技術品
1時間45分 1時間45分 68時間 54時間
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耐熱性試験
鋼道路橋では、鋼床版にグースアスファルトを舗装する場合、その裏面温度は110〜180℃程度まで上昇する。
この時の耐熱性を確認するために、高温炉(200℃前後)内で54〜68時間加熱し、密着状態や表面状態を確認した。
結果は異常無しだった。
上は耐熱性試験後の供試体の状況写真。
右端は54時間、その左側は64時間の新技術品。
左端の2供試体は従来技術の無溶剤シリコーン塗料である。
従来技術品は、どちらも1時間45分で塗膜がバラバラになったため供試体をラップで覆って撮影を行った。接写写真

紫外線抵抗力の確認試験
メタルハイドランプ2,000時間照射後、白亜化の発生はなし。
紫外線抵抗力の確認
無溶剤シリコーン塗料の主鎖であるシロキサン結合は高い紫外線抵抗力を示すことが知られている。
下は、メタルハライドランプを搭載したス―パーUVテスター(岩崎電気製)による2,000時間照射後の塗膜性状である。
塗膜の光沢度は初期92→試験後65に変化したが、表面に白亜化の発生は認められなかった。

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塩水噴霧試験
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無溶剤シリコーン塗料中に防錆顔料を配合した防錆材に中塗、上塗を塗布した供試体に対して塩水噴霧試験を行った。
上は試験後の拭き取り済み供試体。
試験時間は、100時間で、クロスカット部分の状況も良好である。
この試験は社内試験であり、公的機関の塩水噴霧試験を受ける予定である。

炭素繊維補強・無機防錆材との適性確認試験
国土交通省のNETISにて準一般工事に活用する技術の適用性評価を受けている無機防錆材と密着性及び耐久性確認試験を行った。
この防錆材は、錆ケレンの程度が浮き錆以外は3種ケレンで充分であり、また付着塩分が基準数値の100mg/u以上であっても施工可能であるという特徴を持っている。
短切炭素繊維で補強したポリマーセメント系の防錆材ではあるが、過激な冷熱繰り返し試験では、5サイクル異常無しという結果だった。
供試体は、防錆材+中塗+上塗の複合塗膜である。建研式引張試験機で付着強度を測定した所、平均付着強度は1.8N/mm2であり、全ての供試体が防錆材の内部凝集破断であった。
以上のことから、複合塗膜の長期抵抗性及び密着性には問題が無いと判断した。

新技術の無溶剤シリコーン塗料塗膜の試験研究結果を下表にまとめる。
(供試体の材令28日で試験を行った)

無溶剤シリコーン塗料は、シックハウス症候群の原因物質といわれるホルムアルデヒド、トルエン、キシレン等の有機溶剤を使用しない環境保全型の仕上げ被覆材である。
新技術品では、有機溶剤を使用するシリコーン塗料の欠点であった「塗膜が硬過ぎる点」、「重ね塗りができない点」及び従来技術の無溶剤シリコーン塗料の問題点であった「塗膜の分子量分布に異常がある点」、「耐揮発油性」、「耐熱性」を改良した。
また鋼構造物に「たわみ」等が発生しても塗膜のひび割れや剥離を発生することが無い様に、外径8oの円筒形マンドレルの耐屈曲性試験にて、「塗膜の可とう性」を確認した。
長期耐久性に関しては、30分間沸騰水浸積と60分間冷水浸積の繰り返し試験で塗膜性能の確認を行った。
また紫外線抵抗力は、メタルハライドランプ2000時間照射試験後の塗膜が白亜化していないことの確認を行った。

 

企画・製作 エムエムアイ株式会社

協力 検索エンジン MMI-NAVI